このサイトを始めたきっかけは悔しさでした。
30代一般外科医。高校から現役合格した国公立医学部を6年で卒業し、2年間の初期研修、3年間の後期研修を終えて、外科専門医を取得。そして、サブスペシャリティを極めるため日々研鑽している勤務歴10年弱の医師です。
なぜ、私は外科医を志したのか。
理由は単純で、他の医師よりも圧倒的に格好良く見えたからです。
外科を志す人間には、少なからず自信があると思います。
一方で、手術に臨むときには驚くほど慎重にもなれる繊細さ。その両立が外科医という職業の本質なのかもしれないです。
私は外科の上司たちを、心から尊敬しています。
手術前には、綿密な予習を行いますし。
助手として何時間も立ち尽くす姿は、まるで修行僧のようです。
それでもふと、正直に考えてしまう。
「一人前だと思える日は、いつ来るのだろうか」と。
美しい手術を行う私の師匠でさえ、手術前には緊張すると言います。
それを聞いたとき、この仕事の奥深さと誠実さを改めて感じました。
外科医は、仕事に夢中になることが許された、素晴らしい職業だと思っています。
ある学者はこう述べています。
人は、完全に集中し、自己を忘れて活動に没頭しているとき、最も幸福である。
The best moments in our lives occur when our bodies or minds are stretched to their limits in a voluntary effort to accomplish something difficult and worthwhile.
― ミハイ・チクセントミハイ
(Mihaly Csikszentmihalyi:フロー理論)
まさに外科医は、
当直や過度な業務量に押し潰されることさえなければ、
人のために、そして自分のために働ける、最も幸福度の高い職業の一つだと思っています。
実際、外科医であることに、多かれ少なかれ私たちは強い誇りを持っています。
「お父さんは外科医なんだよ」
「彼氏(彼女)は外科医なんだ」
そう言われる瞬間は、やはり嬉しいでしょう。
しかし一方で、私たちはお金に無頓着だと感じます。少なくとも今までの私はそうです。
これは、日本の昔からの教育の影響が大きいと感じています。
医師になれば安泰。
看護師になれば安定。
手に職をつければ大丈夫。
専門家になろう。
これは、半分は正しく、半分は正しくない。
名著:金持ち父さん貧乏父さんでも、触れられていますが、労働者と資本家は違うのです。
私たちは、お金に関する知識をほとんど持っていない。
手術器具の値段、保険点数、医療の原価構造――
意外なほど知らないことが多いです。
そう、私たちは
患者様第一で、お金のことを深く考えなくても仕事できていました。
そして、自分の資産についても、全くよくわかっていないです。
今は、インスタグラム、Xにより、他職種・他人との比較が容易な時代です。そして、自由診療やバイトなどをして週3日勤務の人の方が、給料がいいなど、容易にわかってしまいます。商社マンや経営者の方が給料がいい。悔しいです!
私個人としては、正直に言えば、外科医に対価が支払われていいと思ってしまいます。
それは欲深さもありますが。
とてつもない努力を重ね、
自分ではない誰か――患者の人生を背負って生きているからです。
その責任と重圧は、
高い対価を受け取るに値すると、私は感じています。
もちろん、怠けている外科医がいることもわかっています。でも、外科を続けている先生たちは皆熱い思いを持っています。
問題は、
お金について考えてこなかった結果、医療従事者にその知識がまったくないことです。
このサイトでは、
外科医であり、かつ、お金に突然関心が出始めた私が、
仕事に集中するために
人生の選択肢を増やすために
不安を減らすために
資産形成について、実体験をもとに、まとめていきたいと考えています。
この場所が、
同じように真剣に医療と向き合う方々や技術者、専門職の方日々仕事に心を燃やしている方にとって、少しでも「安心」を生むきっかけになれば幸いです。
2025年12月24日
※本ブログは医療行為・医療助言・投資助言を目的としたものではなく、筆者個人の体験や見解を共有することを目的としたブログです。
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